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「冬」という字に関する詩

Crayonl_2
Sample
イトーヨーカドーで買った
毛足の短い
一見あまり温かくなれそうもない
ギンガムのマフラーを
しっかりと首に巻きつけた少女が
手袋をした両手を胸に当てることにより
何かを守ろうとしているよな
何かを温めているよな
冬という字は
冬という字は
そんな姿を演技しているのではと
僕には思えて仕様がないのだ
少女が守ろうとしているものは
焼き芋かもしれないしラブレターかもしれないし
恋人の右手かもしれないし罐紅茶かもしれないし
卒業証書かもしれないし野良の写真かもしれない
第三者の僕はねじれの位置で
つまり歩道橋の上から少女を見下ろしながら
百二十円の甘酒を片手に
冬冬冬と空中に指で書いてみたりして
「あなたが幸せになれますように」
などといっちょまえに
祈願したりしている

【イラスト】「冬」という字に関する詩に寄せて HaniwaFactory(2017年)
カフェモフリー企画展『ネコトフユト展』2017年12月2日~29日 にて展示
HaniwaFactory展示室

 2018年10月3日から31日まで、東京・大泉学園のカフェモフリー(木曜定休)にて、HaniwaFactoryさんとの二人展『猫ときどきバス』を開催いたします。会場では、私のイラストエッセイ集『あのバスの運転手のエッセイ(新装版)』『あのバスの運転手のエッセイ 2』のほか、HaniwaFactoryさんの小冊子『ハニワファクトリィの雑誌』を頒布いたします。展覧会について、詳しくは こちら をご覧下さいませ。
 なお、『ハニワファクトリィの雑誌』には、本作(詩とイラスト)のほか、HaniwaFactoryさんのイラスト『けっこんしきごっこ』に寄せて私が書きおろした詩が掲載されております。

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